フィンランドのらりくらり

フィンランドの風景や街並み、日常の一コマなどをつづるまったりブログ

海の上を歩く

凍った海の上を向こう岸まで歩いてみた。海が凍ったのを見るのも初めてだし、海の上を歩くのも初めて。この日は気温マイナス25℃でした。何枚も着込んでばっちり防寒をして挑んだけど、毛糸の帽子からはみ出てる髪の毛は凍りました。もちろんこれも初体験!海が凍って、その上に雪が積もった状態とはいえ、海面の氷が柔らかい場所もあるため、スティックで突きながら慎重に進んでいきます。

この雪のあるところは海です

海岸はこんな感じ

この両端の陸の間が一番距離が短いので、ここを歩きました。

桟橋に小さな小屋があって、そこから寒中水泳できるようになっている。それは勇気がないのでする予定はないです(笑)

ここも誰かが歩いて海を渡った跡がある

海を渡って、また戻ってきてんだけど、足の先が冷たくなってかじかんできたところで、この日の冒険を終了しました。私にとっては冒険だったけど、フィンランド人はスタスタと早足でよく歩きます。森の中はいつでもウォーキングしてる人やジョギングしてる人がいる。雪の日だって、こうやってよく歩く。 一年の半分くらいが冬なんだから 雪だからってずっと家の中にいたらつまらないよね。それに冬は日照時間もすごく短いので積極的に太陽を浴びるようしないとね。冬にできる冒険はまだまだありそうなので徐々に挑戦していこうと思う。

Hietalahti Market (ヒエタラハティマーケット)

このマーケットは食べ物がメインで、世界中の料理を味わうことができます。そんなに大きくないのでサクッと見て回れます。広場ではアンティーク品が並べられているので思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。

ビールとサンドイッチ

私はテラスでビールとクロワッサンサンドをいただきました。空気が乾燥しているせいか、 ビール が美味しい!ここフィンランドでの飲み物は、日本ほどよく冷えていないので、冷えているうちに飲んだ方が美味しいからと急いで飲む必要はなくなった(笑) 軽食といえば、だいたいどこ行ってもこんな感じのサンドイッチが多いです。シンプルだけど美味しい。特にサーモンのサンドイッチがオススメ!

ふらりと入ったバーがかなりいい感じだった!

そしてマーケットを出てふらりと歩いてるとバーがあったので、またビールを頼む。とにかく乾燥してて ビール が体の渇きをいい感じに潤してくれるんだよね。

何の機械かわからないけどオシャレな内装

ここのバーがまた混んでいなくて、静かでゆったりできる。

いい雰囲気のお店だったので店内でも飲んで、店の外でも飲んだ。

店のすぐ前を走るトラムを肴にのんびりビールを堪能。特別何するわけでもない週末でも贅沢に感じられるのは、気候、古い趣ある建物、たくさんの自然と程よい人の少なさがちょうどよくマッチしているからかもしれないなぁ。

マーケットの詳しい情報はこちら↓

https://www.hietalahdenkauppahalli.fi/en/

デザイン博物館

童話にでてきそうな可愛い外観

デザイン博物館は、ヘルシンキ中央駅から徒歩15分、フィンランドのデザイナーの集まるお洒落な地域、デザイン・ディストリクトにあり、フィンランドを代表する建築家アルヴァ アアルトやマリメッコ、イーッタラやアラビア などの人気の北欧デザインの歴史を見ることができます。この建物は元々学校だったそうで、1800年代に建てられたそうです。 1階は常設展、2階は企画展になっています。

Rut Bryk(ルート・ブリュック) の作品

Rut Bryk(ルート・ブリュック) の作品。博物館のショップにこの青い蝶の手帳が売ってたので即購入。可愛いくてお気に入りです。

子供がワークショップできる所。テーブルクロスもマリメッコだ!

工業デザインも展示されています。シンプルでおしゃれ!

北欧のデザインはほっこりあたたかみがあり、且つシンプルで機能的。冬の長い夜を心地よく過ごせるようという気持ちが自然とデザインにも表れているから長く広く愛されているのかな、と感じました。北欧デザインが好きな方にはたまらない、見どころ満載の博物館です。

詳しい情報はこちら↓

https://www.designmuseum.fi/fi/

ヌークシオ国立公園 (Nuuksio National Park)

フィンランドに40ある国立公園の一つ、ヌークシオ国立公園は、公共交通機関を使ってヘルシンキから一時間で行ける日帰りハイキングにオススメの国立公園です。映画「かもめ食堂」の撮影が行われた場所でもあります。2kmから7kmのハイキングコースがあり、キャンプやBBQもできます。 今回は ショートコース を選んだので キャンプ はしませんでしたが、いつかしてみたい。フィンランドの公園は自然派トイレがほとんどなので、こういった面でも自然に触れる体験ができまるかも。ヘルシンキからちょっと郊外へ行くと乗馬(馬で散歩?馬の散歩)してる人をたまに見かける。通学路みたいに乗馬路?の標識も見かけるので、それだけメジャーなのかな。そしてここでも乗馬でコースを回る人もいるので、コース上にはフンも落ちてたりする。踏まないように気を付けて歩くのも、ここでのハイキングの醍醐味かもしれない(笑)

乗馬立ち入り禁止の標識。馬も車両のように乗り物のカテゴリーとして交通標識にあるんだね (ちなみにこの写真はヌークシオではありません)

アート風なベンチ

中で焚火ができるっぽい

見晴台からは湖が見えて、爽快な気分!

コースはきちんと管理されているけど、コースを外れるとワイルドな自然の風景。

麓の湖

ネイチャーセンターHaltia(ハルティア)では 近隣の農家でとれた 新鮮な食材を使ったビュッフェレストランがある

階段の踊り場も、まるで美術館のよう

ここのチーズケーキ、本当に美味しかった!ハイキングの後、テラスで景色を眺めながら...最高です!

研修センターやサウナもある

私のイメージでは、ハイキングと言ったらレジャーシート広げてお弁当食べるのが定番って感じなんだけどそんな風景はあまり見ない。その代わり、夏になると公園の芝生の上や、水辺の岩の上とかで水着で日光浴してる人は多い。気持ちよさそうなので、いつか挑戦しようと思っている。挑戦というほどのものでもないけど(笑)

ヌークシオ国立公園の詳しい情報はこちら↓

https://www.nationalparks.fi/nuuksionp

Residence permitを取得しました

取得にかかる期間は5~7ヶ月と記載されている通り、7か月目に取得できました。まず先に、申請が承認されたので、一週間くらいでレジデンスカードが届きますという内容の手紙が届きます。そしてきっちり一週間後にレジデンスカードが届きます。

無事、レジデンスカードが届いたら次にする事は、正式な住所登録のためにヘルシンキのLocal register officeというところに行きます。ここは予約制ではないので、オフィスに行って番号を引き、呼ばれるまでひたすらその場で待たなければなりません。オフィスには20以上の窓口がありましたが、私の登録する窓口は3、4窓口で応対しており、呼ばれるまで一時間かかりました。書類とパスポート、レジデンスカードを担当者に渡します。ありきたりな簡単な注意事項を説明され、最後に「現在仕事をしていますか?」聞かれたので「していません」と答え、登録されるまで5週間かかります、と言われ、手続きは五分くらいで終了しました。

オフィスはこちらを参照↓

https://www.maistraatti.fi/fi/maistraatit/Etela-Suomen-laani/Uudenmaan-maistraatti/Helsingin-yksikko/

そして、5週間かかると言われた登録は8週間後に届きました。

やっと登録されたので、次なるミッションはフィンランドの銀行で口座を作る事です。ここまで来るのに大分時間がかかったな。もう少しだ!頑張ろう!

小包を送ってもらう時の注意点

フィンランドから日本へ小包を送るときは、特に注意することはないと思います。
このpostiのサイトの指示に従って出せばOK。

https://www.posti.fi/private/send/international-parcels.html

日本から国際郵便を出す時のように、送り状に内容物をすべて書き出すのかと思ってたら、窓口で口頭で説明するだけで出せました。そもそも送り状は無くて、直接箱に住所等を書きます。そんだけ。

レシートをくれるので、そこに書いてあるトラッキングナンバーを下記のサイトで追跡することができます。

https://beta.posti.fi/en/tracking#/?lang=en

一分ごとに、どこどこを通過、と非常に細かく表示されるのでビックリです。そして思った以上に早く着きました。フィンランドから日本に送る場合はこんな感じです。

さて、問題なのは日本からフィンランドに荷物を送る場合です。日本からの場合は送り状に内容物を記載しなければなりません。個人の場合は「贈り物」にチェックを入れ、内容物の合計金額を書いて送られてくると思いますが、

45ユ-ロ以上だと課税対象になってしまいます!!!

そして税金を納めるにはフィンランドのIDが必要になります。税金払いたくないと思います。もし45ユ-ロを越してしまった場合は、受取人を増やすことで課税対象外にできる場合があります。送り状の受取人欄に一人の名前しか書いていなくても、記載されている住所に住んでいる人全員を受取人にすることができます。例えば、合計金額が100ユ-ロで、記載の住所に4人住んでいれば、一人25ユ-ロになるので課税対象外になります。その旨を通知書に記載されているメールアドレスに送ると、すぐに「あなたの荷物は(税関から)郵便局にリリースされました」と返事が来るので、あとは荷物の到着を待つだけ。メールの返事が早いのにもビックリ。だって職員が全てのメールを読んで、この荷物はOKと判断することになるわけですよね。もの凄い数の荷物が存在して、それを一つ一つメールを読んで判断してるって、めっちゃ労力いるような気がするんだけど。例えば、クリスマスシーズンなんて、どえらい数の荷物が世界中から一斉に税関のところで一旦止められて、それを一つ一つチェックしなければならない訳ですよね!想像しただけでも嫌になるんだけど...。

(このような税金払ってください郵便が届きます↑)

実際、荷物はメールの返信が来た翌日の朝8時半頃に配達されました。早い!!!

因みに、フィンランドから送る場合、postiのアプリに登録するとショッピングモールなどに設置されているpostiのロッカーに入れて送る方法もあります。送料は指定のいくつかのフィンランドの銀行から引落しになります。もちろん受け取りも可能。配達された旨の連絡が来たら、ロッカーに配達番号を入力すると、ロッカーの鍵が開き、荷物を受け取ることができます。日本だと再配達してもらったりしますが、指定した時間に急に残業になってしまい家に帰れなくてまた不在配達なんてことや、郵便局が近くになくて遠くまで取りに行かなくてはならなかったりすることもありますが、これなら近くのスーパーなどにロッカーがあるので遅い時間でも受け取れるので便利だなと思います。郵便以外でも、DHLなどの荷物もやはりロッカーが設置されています。また、ガソリンスタンドでも駐車場でも、この様なアプリで支払いが可能です。これならお財布を忘れても大丈夫ですね!

まずは residence permit (在留許可) を取得

外国で暮らすには、まずは在留許可を取得する為に面倒な申請をしなければなりません。提出する書類を揃えるのも面倒だけど、何が必要かという説明文を理解するほうが私には面倒でした。一通り読んでも、じゃ、この場合はどうなんだっていう条件が違う場合の記載がなく、その場合はフィンランドのイミグレーションのサイトを見なければならず、そこにも記載がない上に、必要な書類が日本のどの書類に当てはまるのかがわかりずらい。国が違えば制度も違うから、書類の種類も違ってくる。例えば、日本の住民だということを証明する書類は住民票なのか、戸籍謄本なのか、戸籍抄本なのか。もちろん日本語の書類は英語に翻訳しなければならず、翻訳者の証明書も必要だったりして、これでいいのかな、という不確かなことを一つ一つチェックするのが非常に時間と手間がかかる。ググってもあまり情報が得られず、同じサイトを行ったり来たりするだけ。申請してからも承認されるまで数ヶ月かかるし、いつ承認されるかわからないから、会社にいつ退職するか言えないし、航空券も買えない。承認されてから退職を伝えて、航空券の手配をすると更にまた2か月はかかる。結局半年、1年弱かかるかもしれない。待てないわけではないけど、別に待たなければならない理由もなかったので、私は現地で申請する事にしました。日本でフィンランド大使館に申請するよりも、現地で申請する方が私には簡単に感じたので、必要であろうと思われる書類をもれなく用意し、現地のイミグレーションに申請しました。私がこれでいいのかな、と思っていた書類の一つに戸籍謄本と戸籍抄本はどっちが必要なのか?ってこと。謄本なんて家族全員の詳細をわざわざ翻訳してイミグレ側では必要なのだろうか? と思ってたので、こういった全てをイミグレーションで申請する時に聞くつもりだった。けど結局は、何も聞く必要はなく、すんなり提出した書類(戸籍抄本)は何の不備もないらしく、そのまま受け取ってもらえた。日本であんなにあれかなこれかなと悩んだのにあっけなく終了した。なんか肩透かしを食らったような、結構アバウトでいいんだな、って印象でした。あとは、承認が下りて居住権を得るのを待つのみ。しかし、情報が少なく説明がわかりずらいのには本当に困りました。時間の無駄でしかない。でも、こういったことを一つ一つクリアしていかなければならない訳です、海外生活をするには。これも一つ勉強になりました、まだまだこれからいろんなことをすることになるんだろうな。

私が申請したのは、Residence permit application for other grounds というもの。

https://migri.fi/en/intimate-relationship

フィアンセビザと言うと分かり易いかな。フィアンセではなく同居をしている証明が申請に必要になります。独身であるという証明や、申請中は働けないので給料収入がなくても生活できる証明のために銀行の残高証明書など、給料以外の収入もあればその証明、なども必要になります。そして日本語の書類は登録されている翻訳者に翻訳してもらわないと申請できません。なので、その限られた翻訳者にコンタクトを取り、翻訳を依頼しました。翻訳料は直接翻訳者に聞きます。金額が決まっていないし、相場もわかりません。私は日本で翻訳の見積を取っていたのですが、フィンランドの翻訳料の方が安かったです。同居の証明も必要なのでアパートの管理会社で証明書を発行してもらいました。申請用紙に必要事項を記入するのですが、最後の項目が申請する理由を自由に書くようにとあります。ここが日本と違うところだな、と思いました。日本だったら自由に書くと言われても、どう書いていいかわからないし、役所の方でも自由に書かれても判断に困るんじゃないかと思います(笑)。

そして、申請から一か月半が過ぎたころ、イミグレーションから書類が届きました。提出した内容の再確認です。申請したほぼ同じ内容の質問をまた聞いてきました。これは、申請者が申請した住所で本当に住んでいるのかを確認したいためなんじゃないか、と思いました。申請したのは私ですが、今回の書類は彼にも質問がされ、彼自身が回答する項目もありました。偽装の同居でresidence permit を取得するのを防ぐためにかな...。そしてまた、申請理由を書けと。なので日本人の私は事務的に必要最低限の事を簡潔に書いたのですが、彼は日本人ではないので慣れたもので、ここはアピールチャンスとばかりに、我々がこれがいかに必要であるかを書き連れます。まるで読み手の感情を揺さぶるような内容(笑)。こう書くのかと感心すると同時に、彼がこういう風に思っている事がわかって、私の感情も大きく揺さぶられました(涙)。彼が私に対して言う言葉と、第三者に対して言う言葉って違ってきますよね。だから、こういうのってなかなか知る機会がないと思うんです。ラッキー!

役所の手続きは大変だけど、こんな良い事を知ることができて貴重な体験ができました。まだ申請の結果は来ていませんが、また何か情報を提供できるようなことがあれば書いていきたいと思います。