フィンランドのらりくらり

フィンランドの風景や街並み、日常の一コマなどをつづるまったりブログ

まずは residence permit (在留許可) を取得

外国で暮らすには、まずは在留許可を取得する為に面倒な申請をしなければなりません。提出する書類を揃えるのも面倒だけど、何が必要かという説明文を理解するほうが私には面倒でした。一通り読んでも、じゃ、この場合はどうなんだっていう条件が違う場合の記載がなく、その場合はフィンランドのイミグレーションのサイトを見なければならず、そこにも記載がない上に、必要な書類が日本のどの書類に当てはまるのかがわかりずらい。国が違えば制度も違うから、書類の種類も違ってくる。例えば、日本の住民だということを証明する書類は住民票なのか、戸籍謄本なのか、戸籍抄本なのか。もちろん日本語の書類は英語に翻訳しなければならず、翻訳者の証明書も必要だったりして、これでいいのかな、という不確かなことを一つ一つチェックするのが非常に時間と手間がかかる。ググってもあまり情報が得られず、同じサイトを行ったり来たりするだけ。申請してからも承認されるまで数ヶ月かかるし、いつ承認されるかわからないから、会社にいつ退職するか言えないし、航空券も買えない。承認されてから退職を伝えて、航空券の手配をすると更にまた2か月はかかる。結局半年、1年弱かかるかもしれない。待てないわけではないけど、別に待たなければならない理由もなかったので、私は現地で申請する事にしました。日本でフィンランド大使館に申請するよりも、現地で申請する方が私には簡単に感じたので、必要であろうと思われる書類をもれなく用意し、現地のイミグレーションに申請しました。私がこれでいいのかな、と思っていた書類の一つに戸籍謄本と戸籍抄本はどっちが必要なのか?ってこと。謄本なんて家族全員の詳細をわざわざ翻訳してイミグレ側では必要なのだろうか? と思ってたので、こういった全てをイミグレーションで申請する時に聞くつもりだった。けど結局は、何も聞く必要はなく、すんなり提出した書類(戸籍抄本)は何の不備もないらしく、そのまま受け取ってもらえた。日本であんなにあれかなこれかなと悩んだのにあっけなく終了した。なんか肩透かしを食らったような、結構アバウトでいいんだな、って印象でした。あとは、承認が下りて居住権を得るのを待つのみ。しかし、情報が少なく説明がわかりずらいのには本当に困りました。時間の無駄でしかない。でも、こういったことを一つ一つクリアしていかなければならない訳です、海外生活をするには。これも一つ勉強になりました、まだまだこれからいろんなことをすることになるんだろうな。

私が申請したのは、Residence permit application for other grounds というもの。

https://migri.fi/en/intimate-relationship

フィアンセビザと言うと分かり易いかな。フィアンセではなく同居をしている証明が申請に必要になります。独身であるという証明や、申請中は働けないので給料収入がなくても生活できる証明のために銀行の残高証明書など、給料以外の収入もあればその証明、なども必要になります。そして日本語の書類は登録されている翻訳者に翻訳してもらわないと申請できません。なので、その限られた翻訳者にコンタクトを取り、翻訳を依頼しました。翻訳料は直接翻訳者に聞きます。金額が決まっていないし、相場もわかりません。私は日本で翻訳の見積を取っていたのですが、フィンランドの翻訳料の方が安かったです。同居の証明も必要なのでアパートの管理会社で証明書を発行してもらいました。申請用紙に必要事項を記入するのですが、最後の項目が申請する理由を自由に書くようにとあります。ここが日本と違うところだな、と思いました。日本だったら自由に書くと言われても、どう書いていいかわからないし、役所の方でも自由に書かれても判断に困るんじゃないかと思います(笑)。

そして、申請から一か月半が過ぎたころ、イミグレーションから書類が届きました。提出した内容の再確認です。申請したほぼ同じ内容の質問をまた聞いてきました。これは、申請者が申請した住所で本当に住んでいるのかを確認したいためなんじゃないか、と思いました。申請したのは私ですが、今回の書類は彼にも質問がされ、彼自身が回答する項目もありました。偽装の同居でresidence permit を取得するのを防ぐためにかな...。そしてまた、申請理由を書けと。なので日本人の私は事務的に必要最低限の事を簡潔に書いたのですが、彼は日本人ではないので慣れたもので、ここはアピールチャンスとばかりに、我々がこれがいかに必要であるかを書き連れます。まるで読み手の感情を揺さぶるような内容(笑)。こう書くのかと感心すると同時に、彼がこういう風に思っている事がわかって、私の感情も大きく揺さぶられました(涙)。彼が私に対して言う言葉と、第三者に対して言う言葉って違ってきますよね。だから、こういうのってなかなか知る機会がないと思うんです。ラッキー!

役所の手続きは大変だけど、こんな良い事を知ることができて貴重な体験ができました。まだ申請の結果は来ていませんが、また何か情報を提供できるようなことがあれば書いていきたいと思います。